投稿記事 第二弾!!(1月13日報)
世田谷区立幼稚園の適正規模及び
適正配置等についての
審議会を求める陳情趣旨説明
HP記事1月7日報の第二弾、世田谷区立幼稚園の適正規模及び適正配置等についての審議会を求める陳情を世田谷区教育委員会へだされた、Sさんから、陳情書趣旨説明掲載希望の投稿がありましたので、掲載いたします。
当HPの項目“適正配置”もあわせて参照ください。
<Sさんの陳情書趣旨説明>
羽根木幼稚園保護者 Sと申します。
本日、貴重な時間を割いていただいた委員会の皆様方に感謝申し上げ、早速、陳情書の説明に入らせていただきます。
私が、審議会の設置をお願いしましたのは、現在の方針が発表されるまでの間に、区立幼稚園の適正な規模、適正な配置、そしてあり方に関する精緻な検証がまだなされていないと判断したからです。様々な方面から得た情報に私の実体験を交えながら、順にお話させていただきたいと思います。
まず適正規模について。
私は、娘の事情から、昨年5月下旬より約1ヵ月半の間、幼稚園内で過ごしましたが、1クラス25人前後というのは多すぎず少なすぎず、大変良いクラス規模であるということを感じ、さらにそれが、国レベルでも議論の対象になっていることに驚きを覚えました。
具体的に申し上げますと、現在文科省と厚労省とで設置している「総合施設に関する合同の検討会議」において「幼稚園における保育者一人あたりの子どもの人数35人というのは、少し大きすぎる」とあり、更に児童部会委員の主な意見として「保育所の基準は30人であるがこれに合わせれば十分ということでもない」ともありました。
また、世田谷区周辺の区のクラス定員の状況をお伝えしますと、中野区・杉並区32名、新宿区30名、そして練馬区においては、定員28名としながらも希望者が多い場合は、定員を超えて受け入れるという弾力的なものとなっています。
近年、核家族化、少子化が進むなか、家庭や地域の教育力の低下が叫ばれ、かつてに比べ精神的に未発達の状態で入園してくる子どもが多いという保育者のお話もあります。現在の世田谷区の1クラス34人という定員自体が時代に即したものなのかどうか、きちんと議論する場が求められているのです。
さらに、この充足率に関連して申し上げるならば、現在、羽根木幼稚園は在園児数94名、1クラス34人という数値で計算しても充足率は69%であり、来年度は7割を超える見通しで、平成13~15年度にかけて6割前後であった充足率は回復傾向にあります。
教育委員会が、用途転換の理由として挙げていた「定員充足率の改善が見込めない」という根拠自体が揺らいでいる現状をお伝えするとともに、そもそも34人という数値を元にした充足率を、区立幼稚園のあり方の判断基準とすることが適当なものであるのか、検証する必要性を再認識しております。
次に適正配置についてですが、私がここで述べさせて頂きたいのは、区立としての地域バランス、そして、私立と区立を合わせた世田谷区全体の適正配置の2通りについてです。
まず、区立としての地域バランスについてご説明いたします。
現在、区立幼稚園は世田谷地域4園、玉川地域2園、砧地域2園、烏山地域2園、そして北沢地域に1園配置されています。これが、羽根木、旭の2園が廃止されますと、世田谷地域3園、玉川、砧、烏山地域がそれぞれ2園、そして北沢地域が0園となります。
各地域に区が運営する幼児教育施設が最低1つは必要なのではないでしょうか?
この3,2,2,2,0という配置は著しくバランスを欠いていないでしょうか?
先日の区議会決算特別委員会で、ある議員の方が羽根木幼稚園を例に、区立幼稚園問題の地域バランスについて質問され、それに対し区側は「もともと区立幼稚園は地域バランスを考慮して配置していない」と答えておられました。
しかし、平成12年、当時の教育長が「一地域一園、区立幼稚園を幼児教育センターとして残す」という構想を示しており、今回の「地域バランスは考慮していない」という答弁と相反するものとなっています。また、熊本区長が障がいのあるお子さんのことを考え、
「全園廃止はしない」と公約を撤回された今、区立としての地域バランスについての議論は避けて通れないものとなっています。
次に、私立と区立を合わせた世田谷区全体の適正配置について。
私は昨年3月、適正配置について調査し、「私立園と区立園の位置関係、私立園の宗教の有無、世田谷区の幼児人口が今後6、7年は増加するとの推計などを考慮し、当分の間、区立幼稚園11園全園の存続が望ましい」とのレポートをまとめ、委員の皆様にもお伝えさせて頂きました。その結論が正しいか否かも含め、適正配置の観点についての、精緻な検証の場を望みます。
次にあり方についてです。
今年6月の教育委員会定例会で、進士先生が「学校という施設の中だけの教育がすべてではない。地域の歴史や環境、住民を含めた地域の教育力が重要である」旨のお話をされておりました。私たち幼児をもつ保護者が日々の子育てを考える時、幼稚園・学校といった教育施設だけでなく、公園や商店街、地域の交通量などの周囲の環境も、非常に大きなファクターとなります。羽根木幼稚園で申しますと、緑豊かな羽根木公園に隣接し、近隣に図書館や小学校、保健福祉センターがあり、昔ながらの商店街が賑わいを見せています。
机上で、十何年も前から変わっていない充足率という数値のみで、「民営化、幼保一体化」の対象園に選ぶことなく、羽根木幼稚園を取り巻く子育て環境の実態を調査し、その意義を評価し、今後の世田谷区の子どもの育て方、親が親として育っていくあり方の検証に役立てていただきたい、同時に各区立幼稚園を取り巻く環境、地域の特性をしっかり調査し、「最善のあり方」を追求して頂きたいと思います。


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