「障害児を考えると、11園でも足りない」
「障害児を考えると、11園でも足りない」
11.10区長対話で庄司教育次長
障害児への影響を問う保護者に
廃園計画の矛盾、さらに浮き彫り
【連載】検証!11・10区長対話(第3回)
(11月10日の区長対話。その真相を明らかにする連載記事を11月16日以来、2週間ぶりにアップします!今回は第3回目です)
区長対話では、障害児対策がクローズアップされました。区立羽根木幼稚園保護者の由良氏が齋藤の質問を踏まえて質問したのに対し、区長はうまく回答できず、代わりに庄司教育次長に答弁させました。
【由良】羽根木会会長・由良の夫の由良と申します。障害児の問題を考えると、今の11園でも足らないのではないかと思うのですが、いかがですか?
【区長】あれですか。区立幼稚園の入園者に差があるわけですか?
【庄司】幼稚園を選ばれた方(障害児)で、区立幼稚園の方でお引き受けする場合については、まだ正確なデーターをとっておりませんが、区立幼稚園が本当に障害児対応をやっていくためには、やはり若干足りないのかなと思います。満足いく数字ではないと思っています。
「やはり若干足りない」「満足いく数字ではない」。庄司氏はこのように、障害のあるお子さんへの手厚い介護を保証する区立幼稚園が現実に不足している実情を明らかにしました。廃園計画を進める区側としても、この点は認めざるを得なかったと言えそうです。そうであれば、ただでさえ足りない区立幼稚園をさらに潰したら、障害児にどの程度のしわ寄せが押し寄せるのか━そうした疑問を禁じえません。
庄司氏の発言に、保護者側は少しざわつきましたが、庄司氏はなおも続けました。
【庄司】「(区立幼稚園が)足らない」といいましたが、本当に幼稚園を希望される方(障害児)に対応していく分については足らないのかなと。ただ幼稚園児の集団の中に、障害児の方が何人入るのが望ましいかについては、いろいろ研究しなくてはならないと思っております。教育者の間でも議論はあるが、ある程度(入園募集枠は)制限はされてくると思っております。そういう意味で言えば、本当に幼稚園教育を受けたいという障害児が通うためには、今の数が充分満足いっているかどうかということでは、私は満足いかないだろう、というふうな言い方を申し上げたのです。
ここで由良氏が念押しします。
【由良】「11園では足らない」というふうに受け取らせていいですか。
次長は言葉に詰まったのか、一瞬沈黙。ここで田中子ども部長が助け舟を出します。
【田中】区立幼稚園そのものはすでに2園廃園している。13園が11園になった。利用する方と応募する方が少なくなってきたという一般的な流れがあるからです。今回の2園の問題についても、全体の流れとしては、定員(割れ)についてどうかという事実があります。これは、この10年間の全体の流れです。今、次長が申したのは、障害児問題をおっしゃられていたので、障害児問題への対応と、11園の適正(配置問題)とはちょっと違うと思います。
田中氏としては、廃園計画と障害児問題は切り離して考えるべきだとの意見を示したつもりのようですが、保護者の「障害児対策の観点から11園で足りるのか」という質問には直接答えていません。これがかえって、庄司氏の「足りない」発言の重みを際立たせる結果となりました。
議論は、さらに続きます。 (M)


Comments
区立幼稚園の就園相談には例年50名ほどの障がい児をもつ保護者から相談があるという。しかし、なんと今年(来年度入園予定者)は70名以上の方が就園相談にこられたそうです。周りの私立幼稚園では受け入れが難しかったのでしょうか?区立幼稚園がなくなって、一番困るのは障がい児を含む弱い立場の方なのでしょう。区立幼稚園をなくす前に周りの私立幼稚園や保育園に働きかけ環境を整備するべきです!!
Posted by: ban | December 02, 2004 at 07:12 PM